皆さん「タリバン」は知っていますか?
これは、おそらく愚問でしょう。
中東と聞けば、「タリバン」「アルカイーダ」「IS」「米軍」「イラク戦争」「アフガン紛争」これらのことをイメージするのは容易いでしょう。
しかしながら、そのアフガンの地にあって、タリバンや米軍、それらの戦争をよく知らない人々がいることを皆さんはご存知でしょうか?
彼らの名前は「ワッヒ」
今回はワハーン回廊に住む、その美しい民族を紹介します。
アフガニスタンの少数部族「ワッヒ」
ピンクのスカーフに身を包むワッヒの女性。
ワッヒの人々とは、アフガニスタン北東部に位置する、ワハーン回廊に住む人々を指します。
山々に囲まれた、荒々しい大地であることが伝わってきます。
北にタジキスタン、南をパキスタンに挟まれるこの回廊では、およそ12,000の民が、なんと4500mの高地に住んでいるとのことです。
ヤックの搾乳をする女性達。
ワッヒの人々は、家畜たちと少しの贅沢でもって、シンプルでスローな生活を送っています。
一部の家族は、タリバンがアフガンの政権をもっていたことも、その後の米軍の侵攻も知らないと言います。
この大地にあれば、知らないとしても納得がいきます。
当然インターネットもありません。
パミールの家に暮らす人々。
赤のスカーフがとても美しいですね。
どうして1足だけなのかわかりませんが(笑)、この靴はアイベックスというヤギの角を用いているそうです。
彼らは2000年間もこの地に住んでいるといわれます。
この荒涼とした地も、現在は政府によって、ヨーロッパの人々が旅行できるようになっているそうです。
けれども、この写真を撮ったカメラマンがこのシーズンの最初の客人であり、おそらく最後の客人だろうということだそうです。
ゆりかごの赤ちゃんを見守るお父さん。和みますね。
素敵なピンクの衣装ですね!
ワッヒの人々は、とても責任感があり、旅行客の収入も村から村へ均等に配りに行くそうです。
あくまでも、こちらの視点かもしれませんが、子供達は娯楽となるようなものが少なく、観光客が面白いものを持ってきてくれないかと期待しているんだとか。
ユルト(テント)の中で火を焚く。
銃を構えています。様になっています。
目にカールの化粧を施した女性。印象的な写真です。
シーズン最初の客人であるカメラマンに、あどけなく笑いかけてくれています。
ワッヒのリーダーの奥さんは、「多くの旅人に来てもらいたい」と言います。
靴下やベスト、刺繍といったお土産が売られていて、石と石膏でできた「チッド」と呼ばれる家が目玉とのこと。
海外の反応
・ 旅行の楽しみは少なそうだね、
・ 彼らはドナルド・トランプも知らないのか・・・。
↑うらやましい。おれもそこに住もうかな!
・ とても魅力的な人々だ。鮮やかな色がいいね。
・ この人達はアマゾンやeBayでゴム靴を買うのかな?
↑遠く離れた地にいるだけで、アフガンで手に入るものならゲットできるだろうね。アマゾンの原住民だって洋服を持ってるんだから。
・ ヒラリーが当選したらこの地が地球上唯一の安全地帯だ。
・ 彼らの着物と靴だけど、ここはシルク・ロードの通り道じゃないか。千年も彼らは交易をしているんだよ。
↑でも、それなら外で何が起きているか知っててもいいけどな。
・ 2000年前の写真を見ているようだ!物質主義の僕たち西側は何か学ばないと。観光客で汚してしまうのはどうかな。
↑病気も持ち運ばなきゃいいけど。
・ 彼らをほっておいたほうがいいよ。
・ 観光は医療や生活の基礎を上げるならいいね。機織り機とか渡せば、色とりどりの服を売ることもできるだろう。でも一番いいのは、旅行客を来させないこと。
・ 素晴らしい写真だ。でも靴とコートは現代的だね。
・ 幸せな人達だ。彼らがこの生活を続けることを願うよ。
・ 彼らをそのままにしよう。モダンな人間や変な慈善家が行ったらマズイ。
・ こういう記事好きだよ。別の世界を見れる。観光はいいアイデアかわからないけど、でもお金になるし外の世界を知れるよね。
・ ビンラディンいるかも。
・ ストレスがなく、家族を愛し養うためだけに生きてるんだろうな。おれを住まわせてくれないか?
・ ここはアンチタリバンの北部同盟の本拠地だろう。タリバンが来なくても驚かないね。
・ 美しい写真だ。無垢で純真。戦争もないのだろう。
・ きれいなポートレートと魅力的な人々だ。戦争がこの地に向かわないことを願う。
元は遊牧民だけどここに定住したって感じかね?
この部族のちょっとした歴史が知りたい